2つの事例から見るスポーツ業界におけるマーケティングとは?
「スポーツマーケティング」という言葉を聞いたことがありますか? スポーツマーケティングとは、興行成績やニーズなどを調査分析し、スポーツとビジネスを結びつける活動を指します。
2つの事例を見てみよう
今回はスポーツマーケティングについて解説していきますが、小難しい理論や理屈はひとまず置いて、まずは2つの事例を通じて、スポーツマーケティングのチカラをお伝えしたいと思います。
ケース1:2007年 東京マラソン
東京国際マラソンと東京シティロードレースを統合し、2007年に誕生したのが東京マラソンです。
プロマラソンランナーだけではなく一般の部も設けたことで、日本初の3万人規模の大会となり、大成功を収めました。IAAFの格付けで市民参加型大規模レースとして日本唯一のゴールドラベルを獲得し、広告価値も一変。日本人のランニングに対する価値観が変わり、ランニングブームの起点になったことはご存知のとおりです。
東京マラソンを成功へと導いたのは、マーケターたちだと言っても過言ではありません。
女性誌に協力を仰ぎ、女性に向けておしゃれでかわいいランニングウェアなどを紹介。地方や海外からやってくる人々が宿泊する施設を確保。SNSを利用して効果的にスポンサーの商品を宣伝――など、あらゆる方面で宣伝活動を行いました。
マーケターたちの活躍がなければ、現在の東京マラソンの姿はなかったはずです。
ケース2:1999年 女子ワールドカップ(アメリカ)
アメリカにおいて、女子サッカーはマイナーなスポーツです。ワールドカップが開催されても、莫大な興行収入が望める状況ではありませんでした。
そこでマーケターたちは、サッカー少女+その家族をターゲットに設定。スタープレイヤーを作るなどしてマーケティング&プロモーション活動を行ったそうです。その結果、有料入場者数60万人以上、入場料収入2800万ドル超という大成功を収めました。
マーケティングの力はすさまじい
今回紹介した2つの事例では、「特に人気があったスポーツというわけでもなく、お金が集まる大会ではないのに、マーケティングによって一変した」という共通点があります。そのスポーツが盛り上がるか否かは選手だけではなく、マーケターにもかかってくるわけです。
スポーツマーケティングは、そのスポーツの発展・衰退に大きく関わる重要な仕事なのです。
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