スポーツ業界へ本気で就職したい方へ
小村 大樹
ヒューマンアカデミー 就職サポート担当
求人を出したくても出せない裏求人の紹介案件は多数あります。
【プロフィール】
法政大学卒業。高畑好秀の弟子として草創期のスポーツメンタルトレーナーとして活動。プロ野球選手、Jリーグ選手、格闘家、オリンピック選手などサポートする傍ら、多くのスポーツマネジメント会社等の立ち上げに参加・協力をする。自らもインナースタンス社を設立し代表となり、プロ野球球団3軍選手やプロアマ問わずサポートを行った。スポーツ以外にも芸能界やビジネスメンタルコーチ、一般層への悩み相談など手広く活動。スポーツ業界を目指す若い世代を育て、業界との仲介役を志し、総合学園ヒューマンアカデミーに入り、スポーツマネジメント講座の運営、就職サポート等に従事している。
【スポーツ業界への就職の実情】
まず、球団やフロント、スポーツマネジメント会社といわれている会社の多くは、 ほとんどが中小零細企業なわけなので、マンパワーも足りず、裕福な企業でもありません。よって、人手が足りずに人が欲しいと言っても、求人を出してエントリーしてくれた人を選別している余裕もありませんし、求人広告を出す費用もありません。でも、人は欲しいのです。よって、ピンポイントでの紹介になったり、ボランティアスタッフになったりというのが現状で、「就職」という入口が見えないのが現状ですね。
私は表の求人と裏求人と言っていますが、表の求人は上記の通り、老舗企業や大手企業、一部のスポーツ系会社にとどまるので、少ないというイメージがあることでしょう。リクナビ・マイナビでスポーツに直結した会社求人はどのくらいかなと調べてみても、ざっくり見て70社あるかないかでしょう。しかもほとんど大手メーカーかフィットネスクラブ。よって、めったに見かけない球団フロントとかスポーツマネジメント会社などは狭き門と言われがちなのですね。でも、実は求人を出したくても出せないという会社はたくさんあり、それを私は裏求人と呼んでいます。出したくても出せない会社はけっこう多いんです。
その会社の社長や関係者から直接連絡がかかってきて、こういうことができる人はいませんかとか、これやっていた人が辞めるので代わりにできる人いませんかと、具体的な職種での「紹介」を求める連絡は多数あります。
また、求人には費用も時間もかかるので、それを避けるために求人は出していませんが、ボランティアやインターンをがんばり認められて昇格する人もいますし、何らかでかかわっていて転職という形もありますね。これらは少ないですけど、そういうケースが多いのがスポーツ業界の特徴です。 ※ほかに選手引退からフロント入り、親会社からの出向なども多いですね。
【スポーツ業界で就職するのに必要なこと】
現状は上記の通りですので、見て分かる通り、「できる」人が欲しいのです。 新人教育をしている余裕もないですし、ある程度、仕事ができる人が欲しい。 だから、紹介や転職組に偏るんです。
しかし、では新卒が入れないのか、経験が浅い人は無理なのかと言ったら否です。
「欲しい」と言われさえすれば、年齢やキャリア関係なく入れるのも特徴です。 それには、スタンスを変えなければなりませんね。
どうもスポーツ業界を目指す人たちの多くは、ファンの延長だったり、スポーツが好きだからとか、スポーツで地域を盛り上げたいとか夢ばかり語り、思いだけでやりたいと叫んでいる人が多いです。これって具体的ではないですね。
あくまでも選手やファンではなく、その環境を整えるお仕事であるわけなので、ビジネスなんです。だから、ビジネス力が必要なんです。
雇う側からしたら、思いよりも、あなたは何ができるんですかを知りたいんです。 「やりたい」「やらせてください」じゃなくて、「私はこういうことをやってきた、 こういうことができます、どうですか?」というスタンスでないと、選べませんね。
『あなたは何者なのか』『あなたは何ができるのか』 これが具体的な人でないと、選べないわけです。
よくスポーツ業界は「人脈」が大切とか言われ、名刺交換会や交流会に通い、名刺コレクターになっている人を散見しますが、次につなげる努力と自己アピールをしていない人が多いですね。
自分に気づいてもらい、興味を持ってもらい、特技や武器を評価されなければ、その行動の本質である業界に入りたいという希望はかないません。人脈作りの背景には、その人に紹介してもらう、ないしはその人の会社に入りたいという思惑があってでしょうが、何者かをアピールできていない人が選ばれることは100%ないです。
私のように仲介をする立場としても、何者かがわからない人や信頼関係が構築できていない人に紹介をするわけがありません。紹介する側にも責任があるので、適当な人材は紹介できません。紹介して3日で辞められたり問題を起こされては、こちらと先方との信頼も崩れますのでね。
まずは、紹介できる人間を目指すべきじゃないでしょうか。 それには、あなたは何者なのかをしっかり作ることです。 自分がよくわかっていないのに、人にわかれと言っても無理な話です。
とは言っても、意外に自分が自分のことをわかっていないものです。 私は知識だけでなく、そのような人間形成を一緒に作りだし、アピールポイントを 構築してあげています。それがあって、行動があって、初めて第一歩でしょう。
人脈とは「脈」なので、つながることができない人はいないと自負しています。
友達の友達は誰にでも通じるんじゃないですか。 誰とつながっているからが始まりじゃなくて、この人とつながりたいと思ったら、 その人とつながる動きをします。そしてつながります。それだけです。
スポーツ業界への就職サポートは、球団・リーグ職員、トレーナー、スポーツ業界幅広くあわせると、100人は超えていると思います。特にカウントしていないので覚えていません。
ちなみに、夢がかなってからが勝負ですね。就職させることが目的ではなく、それで生きていかせることが大事なので、スポーツ業界に入り別の業界に転職をする人や、ワンランク上を求める人や、起業を志す人など、業界人になった人の相談も多いです。なってからが大変ですからね。
【スポーツ業界の働き口・仕事とは】
スポーツと少しでも関わりがある仕事は全てスポーツ業界と括られるため、ほかの業界と違い、全部の業界が絡められる幅広い業界です。よって、その質問に対して、こういう仕事ですと書けないほどたくさんあります。 むしろ、自分で見つけてみてください。スポーツは何でもありですからね。
【スポーツ業界を目指す方たちへ】
プロ選手たちはアマチュア時代に遊んで何もせず、でも僕はプロ選手になりたいんだと、球団等に「なりたい」「やりたい」「やらせてください」と訴えていませんね。言ったところ絶対に入れませんよね。 プロ選手たちはアマチュア時代に、一生懸命に練習し努力し、試合に出て活躍し、スカウトに注目されドラフトにかかり、やっと入団しているんです。 そういう選手たちを支える仕事を目指しているのであれば、支える側もプロフェッショナルでなければなりません。と思いませんか?
では、アマチュアである今、あなた方は何をしなければならないのですか?
裏方のプロになるための努力をしてください。それにはたくさん行動をしてください。損得勘定を抜きにして、60%そうかなとお思ったら走り出してください。経験に無駄はありません。いろいろ考え動かない人、自分の好きなことしかしない人、条件面が先に来てしまう人、そういう人は絶対にスポーツは仕事にしない方がいいです。ファンの方が幸せです。
業界に入るチャンスは実は身近にきっかけが転がっているものです。それを見つけ出せるのかどうかもセンスです。センスがあればチャンスもやってきます。出会いも運もすべて自分で作り出せるものです。そういう意識を持って取り組んでいるかどうかの差です。「絶対に業界人になるんだ」という思いが強い人ほどなれていますね。
⇒スポーツ業界に本気で入りたいならこちらから
「スポーツマネジメント講座」で知識・経験・就職サポートで叶える!
お問合せは
横浜校(0120?491?458) 担当 塙(はなわ)