トレーニングの計画や指導を行い、スポーツ選手を支えるスポーツトレーナー。日本プロ野球~マリナーズ時代までイチロー選手をスポーツトレーナーとして支えた森本義貴氏などは業界でも有名です。スポーツトレーナーになるのは資格は必須ではありませんが、資格を持っているとアスレティックトレーナー的な仕事ができるなど、就職や昇進には有利。スポーツトレーナーに関する資格の概要と費用などをチェックしてみましょう。
JATI認定トレーニング指導者資格
一般人からスポーツ選手を対象にトレーニングを行う専門家であると証明する資格。基礎資格から上級、特別上級資格まであります。レベルは、生活習慣の予防や健康促進を目的とした健康・体力づくり主催の健康運動指導士や、健康運動実践指導者の資格と比べると難しめ。
NSCA認定パーソナルトレーナー
通称NSCA-CPTといわれる資格。個別のニーズに対するプランニングやエクササイズのテクニック、緊急時の対処法などを総合的に判断する資格になっています。世界300ヶ国を超える国で実施されており、世界でもメジャーなスポーツ関連の資格です。同じようなパーソナルトレーナー関連の資格として、アメリカの資格であるNESTAのパーソナルフィットネストレーナーの資格があります。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーの資格としては、日本体育協会認定のものが有名です。主に、スポーツでのケガにおける応急措置やリハビリなどに関する資格になります。医療的な側面があるため、他の資格と比べて難易度が高いのが特徴です。
スポーツトレーナー関連の資格は、万単位から十万単位など、比較的高めなのが特徴です。
JATI認定トレーニング指導者資格
JATIの資格は養成学校を経てから取得する方法と、講習を受講してから取得する方法があります。試験項目には一般科目と専門科目があり、受験料は1科目だけなら20,000円(税抜き)、2科目で30,000円(税抜き)です。養成学校を通さずに一般で受ける場合は講習の受講が必要になるので、別途一般科目50,000円(税抜き)、専門科目55,000円(税抜き)が必要になります。
NSCA認定パーソナルトレーナー
認定試験における受験料は、45,200円(税込)です。
アスレティックトレーナー
基本的には講座を受講して検定を受けるという流れになります。教材費込みで、共通科目18,000円(税抜き)、専門科目62,000円(税抜き)、実技試験検定料30,000円(税抜き)、合計で10万円以上が必要。さらに、資格の登録料として、別途4年間で20,000円、初回登録では23,000円の費用がかかります。
※2015年10月調べ
JATI認定トレーニング指導者資格
JATIの資格を取得するには、指定の養成学校を卒業して資格を得る方法と、指定の資格を取得してから得る方法があります。一般的な受験の場合は、健康運動実践指導者やアスレティックトレーナー、理学療法士などの資格を取得したうえで、指定の講習を受講して、初めて受験することが可能になります。
NSCA認定パーソナルトレーナー
高卒以上もしくは高等学校卒業程度認定試験に合格していれば受験することが可能です。しかし、受験前にNSCAジャパンに入会している必要があります。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーの資格は、指定の講習に参加した後、検定に合格することで取得することができます。しかし、更新が必要な資格でもあり4年ごとに講習を受講して更新を行わなくてはなりません。