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世界で一番有名な絵画は〇〇?

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世界で一番有名な絵画は?

この質問に対する答えは、人によってさまざまでしょう。ゴッホの「ひまわり」、モネの「睡蓮」、ボッティチェリの「ビィーナスの誕生」、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」、ムンクの「叫び」、ピカソの「ゲルニカ」など、候補を挙げるとキリがありません。
あえて、世界一有名な絵画を挙げるとすれば、多くの人は「ラ・ジョコンダ」を挙げるにちがいありません。「ラ・ジョコンダ」は、あのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油彩画です。世界的には「モナ・リザ」の名前で知られています。

世界一有名な絵画が有名になった出来事とは?

圧倒的な知名度を誇るモナ・リザですが、実はモナ・リザが世界的に知られるようになったのは、20世紀のある出来事がきっかけでした。それは、盗難事件だったのです。1911年、パリのルーブル美術館からモナ・リザが盗まれました。この盗難事件がきっかけで、モナ・リザの贋作やパロディ広告などが世界中で大量に制作されます。それでモナ・リザが有名になったのです。

盗まれたモナ・リザは、もう二度と見つからないと世界から絶望視されました。しかし、事件発生から2年後、犯人がイタリアで逮捕されます。彼は、ルーブル美術館で働いていたイタリア人でした。

モナ・リザが盗まれた動機は?

一説には「真作が消えれば贋作の値段が上がる」ともちかけられて犯行におよんだといわれています。事実そのとおりになりました。モナ・リザの贋作が高値で取引されたのです。「本物だ!」とだまされて購入した金持ちたちが多かったのでしょう。そもそも盗品をこっそり買おうとしたのですから、偽物をつかまされた金持ちたちも泣き寝入りするしかありません。

実は根が深い犯行の動機

犯人はイタリア人だったので、「モナ・リザはイタリア人のダ・ヴィンチがイタリアで描いたのだからフランスの所有物ではない。イタリアに戻されるべきだ」と考えていたともいいます。事実、彼はイタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館の館長に、真作のモナ・リザを売却しようとして逮捕されています。最後には逮捕されたものの、彼は多くのイタリア人から「愛国者」として賞賛されています。その影響もあってか、6ヶ月の投獄で釈放されました。しかも、モナ・リザの発見後、イタリアはすぐに作品をルーブル美術館に返したわけではありません。イタリア各地でちゃっかりと巡回展示した後で、無事に返還され、フランスの国有財産としてルーブル美術館が保管・展示しています。

世界一有名な絵画のモデルは?

モナ・リザのモデルは誰でしょうか? それは、リザ・デル・ジョコンドという夫人です。
諸説ありますが、彼女の夫がダ・ヴィンチに、彼女の肖像画を依頼したというのが最も有力な説となっています。ただ、芸術的な観点からいえば、モデルの正体など大した問題でなく、作品が多くの人々を魅了していることこそが重要なのかもしれません。

世界一有名な絵画、イタリアからフランスへと移る

イタリア人であるダ・ヴィンチが描いたモナ・リザは、彼の死後、弟子であるサライが、他の絵画とともに相続しました。その後、フランス王のフランソワ1世が購入し、モナ・リザはイタリアからフランスへと移ります。ルイ14世に寄贈されてベルサイユ宮殿に所蔵されていた時期もありますし、ナポレオン1世の寝室に飾られていたこともあります。

20世紀になると、モナ・リザはフランスにあるルーブル美術館の所蔵となり、「世界で最も知られた、最も見られた、最も書かれた、最も歌われた、最もパロディ作品が作られた美術作品」と評されました。モナ・リザは、ルーブル美術館に所蔵されている数多くの美術品の中で最も集客力が高いといわれています。

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