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『スポーツビジネスとは何?』


まず「ビジネス」とは何であるのかから説明をします。
ビジネスは経済行為を表す用語であるので、幅広い意味を持つのですが、
一般的には仕事、職業、事業の意味です。
物を買ったり、習い事をしたりと、お金を払って何かを得るという商談、
商取引、売買など「商売」を表すことをビジネスとされています。

では、「スポーツ」での「ビジネス」は何があるのでしょうか?

スポーツビジネスは大きく分けるとすると、「スポーツ自体を商品としている」ものと、
「スポーツを通して何かを売っている」ことに分けられます。そして、それが形がある「有形」なのか、
それとも形がない「無形」のものかにも分けられますので、大きくスポーツのビジネスは4分割できます。

「有形」「無形」というのは、その商品が自分の物として手に入る、
もしくは自分自身が商品となるのが有形に当たります。
その商品が例えば観戦をした勉強したという物ではない価値を手に入れたというのが無形となります。

図にするとこんな感じですね。


★スポーツビジネスの図1.jpg



①「スポーツ自体を商品としている『有形』」
この代表的なのは「選手」「監督」「コーチ」「トレーナー」などです。
いわゆる『自分自身が商品』として価値を高め、その対価としてお金をもらうという人たち。
選手、すなわちプレーヤーは、playをする人であり、playは遊びですから、
本来は自分たちが楽しむ行為であって、そこでお金を得られるというのではありませんでした。
しかし、プロフェッショナルなplayをお金を払ってでも見たいという人たちが現れ、
自分のplayを見せてお金をもらうというビジネス的な側面が生まれ、商業的となりました。
歌舞伎や俳優、お笑い芸人、アイドル、アーティストたちなどの芸術・芸能・武芸なども同じ部類ですね。


②「スポーツ自体を商品としている『無形』」
これはお客さん側です。お金を払ってでもプロフェショナルな試合が見たい、
お気に入りの選手のplayを見たいという『観戦』です。
ファンやサポーターは、何か物をもらうわけではないですが、観戦をすることに
価値を得ることができるからお金を払います。
企業が球団のロゴや選手を起用して広告をしたり、会場に宣伝や看板を設置をするなどもここに入ります。
特定のチームに宣伝費の代わりにお金を払うのを『スポンサー』といいます。
ファン・サポーターやスポンサー企業に対して窓口になり運営しているのが球団・チームであって、
そのビジネスを『興行』といいます。


③「スポーツを通して何かを売っている『有形』」
これはたくさんありますね。球団や選手のグッズやユニフォーム、靴などから、
試合結果を見る新聞や雑誌などなど。すなわち物です。「購入」できる物ですね。
スポーツには競技に必要な道具、服飾関連から、ファン購入する応援グッズや記念品など、
消費者の欲求や要求に適した商品がたくさんあります。
また、このような商品をどのタイミングでいくらくらいの価格で何を提供していくのかという
商品政策や商品化計画などのことを「マーチャンダイジング」といいます。


④「スポーツを通して何かを売っている『無形』」
これもたくさんありますね。例えば自分が運動をしたいと思って体育館を借りたとか、
フィットネスジムに行くとか、競技をうまくなりたいとスキルUPのために
スクールに通ったとか、物ではない「価値」にお金を支払うということです。




★スポーツビジネスの図2.jpg



次回は、スポーツをビジネスとしている職業、「スポーツ産業」についてお話ししていきます。

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【小村大樹 Omura Daiju】
ヒューマンアカデミースポーツマネジメント講座講師及ぶスポーツ業界就職カウンセラー
NPO法人スポーツ業界おしごとラボ理事長
一般社団法人ファンダシオン理事
小村スポーツ職業紹介所所長(厚生労働省認可)
スポーツジョブライセンス認定委員長

【経歴】
法政大学卒業後、草創期のスポーツメンタルトレーナーとしてプロ野球選手、オリンピック選手、
格闘家、Jリーガーなど多くのアスリートをサポート。
2006年より総合学園ヒューマンアカデミーに入り、当時としては先駆けとなるスポーツ業界に
就職するための「スポーツマネジメント講座」などを起ち上げる。
またスポーツだけではなくアイドル、アーティスト、漫画家、その他一般の方々も含め、
数百名の方向性を確立する個人プロデューサーとして活動。
心の整え屋であり育師であり、認知行動療法を取り入れたデュアルキャリア構築者として
何千人もの人をアドバイス、業界へ橋渡しをしてくる。
2015年NPO法人スポーツ業界おしごとラボ設立し理事長に就任。
2016年一般社団法人ファンダシオンを起ち上げ理事に就任。
2017年厚生労働省認可の職業紹介事業である小村スポーツ職業紹介所を開所し所長に就任。
2017年スポーツ業界へ就転職を志望している人たちの通行手形
         「スポーツジョブライセンス」を制定し認定委員長。

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