スポーツ

スポーツで支える仕事を目指す上で必要なこと

スポーツ業界に就転職をしたいという人は、年々増えています。
ラグビーワールドカップ日本大会が2019年に来ますし、東京オリンピック・パラリンピックが2010年に来ます。
人生で関わるかどうかわからない大きな世界大会が連続して日本に来る。
加えて、野球やサッカー、2016年のBリーグ誕生のバスケットボール。地域密着をうたっているチームも増え、イベントも増えました。
同時にSNSの発展で、リアルタイムに映像も見れ、情報もすぐに手に入る。時代の変化と伴に、スポーツが身近になっています。

勝ち負けがあるため、それに一喜一憂でき、人を引き付ける力があるので、スポーツというコンテンツはとても魅力的です。
そして、プロ選手にはなれなかったけど、自分もスポーツを観るだけではなく、「支える」人になりたいという人たちが出てくるのもまた自然ですね。

10年ほど前までは、ファンの延長でスポーツを支えたいという動機の人が多かったですが、最近はスポーツの仕事や支えている人たちもクローズアップされ、ただの憧れではなく、大変な業務なんだというニュアンスも浸透してきています。それなりの覚悟と理解をもって臨みたいという意識の人も増えました。

とは言え、今も「選手を支えたい」「この競技を普及したい」「地域にスポーツを介して元気にさせたい」「球団やフロントに入って活躍したい」と広大な夢と理想と憧れを抱き、足元が見えていない人も多くなっていることは否めません。
それはスポーツを勉強できる学校が増えたことも有り、夢を更に抱かすきっかけが増えたことも要因です。これらの言葉に反対しているわけではありません。「では、あなたは今何ができますか?」に応えられない人が多いことを問題視しています。理想と現実のところですね。

ここでスポーツで支えるを仕事に就きたいと希望する人たちに助言を言うのであれば、「入りたい」「やりたい」「入れてください」という情熱も大事なのですが、「あなたは何ができるのか」も大事であることを考えてみましょう。

例えば、学生時代に何もせず遊んでいて、就職活動の時期になって初めて、「そうだ、私は野球選手になりたい」と思い、球団に「選手になりたいので入れてください」という人はいますか?
きっと、球団はその人に「野球やっていたのですか?」など様々な質問を出すことでしょう。その人はこう言います。「野球はやったことがありませんが、試合は観てますし、ルールも知っています。とにかくやりたいんです」と。
球団側は困っちゃいますよね。


実は、スポーツ業界を志望する人たちの9割がこんな状況です。

プロ選手になるのであれば、アマチュアである学生時代から練習を頑張り、試合に出て、活躍し、スカウトに注目され、狭き門のドラフトにかかり入団です。プロ選手たちは並々ならぬ努力と実力を有してなっています。
もちろん入団してからも戦いですが、そこには年齢や実績は関係ありません。高卒でもレギュラーになる人もいれば、アマチュアで輝かしい経歴を持っていてもプロとして通用しない選手もいます。

裏方も同じだと思います。その選手たちを支える人たちも、やはりプロフェッショナルでなければなりません。

プロ野球選手はアマチュアの時に、自分の得意のポジションや武器を明確につくり結果を残し、球団側から是非来てくださいと言わしめています。
あなたの夢や気持ちは理解しますが、現実的に今すぐ何ができますか? 何を磨いてきましたか? 何をチャレンジしたいのですか?

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【小村大樹 Omura Daiju】
ヒューマンアカデミースポーツマネジメント講座講師及ぶスポーツ業界就職カウンセラー
NPO法人スポーツ業界おしごとラボ理事長
一般社団法人ファンダシオン理事
小村スポーツ職業紹介所所長(厚生労働省認可)
スポーツジョブライセンス認定委員長

【経歴】
法政大学卒業後、草創期のスポーツメンタルトレーナーとしてプロ野球選手、オリンピック選手、格闘家、Jリーガーなど多くのアスリートをサポート。
2006年より総合学園ヒューマンアカデミーに入り、当時としては先駆けとなるスポーツ業界に就職するための「スポーツマネジメント講座」などを起ち上げる。
またスポーツだけではなくアイドル、アーティスト、漫画家、その他一般の方々も含め、数百名の方向性を確立する個人プロデューサーとして活動。
心の整え屋であり育師であり、認知行動療法を取り入れたデュアルキャリア構築者として何千人もの人をアドバイス、業界へ橋渡しをしてくる。
2015年NPO法人スポーツ業界おしごとラボ設立し理事長に就任。
2016年一般社団法人ファンダシオンを起ち上げ理事に就任。
2017年厚生労働省認可の職業紹介事業である小村スポーツ職業紹介所を開所し所長に就任。
2017年スポーツ業界へ就転職を志望している人たちの通行手形「スポーツジョブライセンス」を制定し認定委員長。